EAsT 135 | ~イースト135~ 神戸市西区で米や野菜の有機農業。

活動記録

収穫祭2021 イベントレポート!!

みなさまに感謝の感謝祭

今年もやってまいりました田んぼにまつわるいろんな作業や企画を締めくくり労をねぎらうこの集い、感謝祭。
まず天気よくてよかった。

見上げてみれば雲ひとつない青空大空俺の空あなたの空。前日は悪天候に近いものがあって風もつよくて雨も断続的だったりまぁとにかく寒かったんですが、今日は違いましたね。お日さんあたると体も暖まります。絶好のお祭り日和でした。十時くらいからみなさん集まってきて、田んぼにたてたテントまわりに。毎年参加されてる方、今年からの方、今日はじめての方。いろいろおられましたがこの耕作放棄地だった場所に毎回いろんな人が寄ってくるというのもおもしろいものがあります。
昔むかしにはここいらも生活の跡があって、近代になって田んぼができてまた人の手が入らなくなって、そうするとまたまた人がやってくるようになって今に至るんですよね。みなさんと田を耕して植えて収穫してるわけです。そこからの今日の感謝祭。

はじまりの挨拶でもありましたが、今年はやっぱりあんまりお米ができなかった。去年のおよそ半分の収量ということです。半分ってのはすごいですね。水が確保できなかった、ほしい時期に雨が降らなかった、あとは草にまけてしまった、という感じでいくつか原因はあげられますが、ここらへんがなかなか栽培の難しさ、ままならぬとこでもあります。
まあそれでも半分でも穫れたことはとれたわけでして、これはもうみなさんの汗と努力と作業のたまものですよ。一粒ひと粒に味がありますね。
ですから今日は今日で、みなさんの働きを祝いましょう。ご馳走です。お米を炊いて、ミネストローネをつくって、生白菜のサラダや紫サツマイモのこねたやつ(名前がわからん…)、カレー風味のご飯も炊くし、あとはなんだったけ? たくさんありすぎてわからなくなりました。詳しくはみなさんの方がご存知かと、それから飯田フォトグラファーのステキなショットの数々で、もいちど堪能してください。

いや、ご馳走はまだあった。五平餅です。野外で自分たちで五平餅だなんて。そのための竹棒づくりチームができました。谷から竹を伐採し、節ごとにノコギリで切って、ナタをふるって割ってまた割ってもひとつ割って、ささくれとって。みんな今日が初めてのナタふり作業の人ばかり、最初はおそるおそるですが慣れるとだんだんはまってしまう、あの没頭具合はいいですね。途中から竹の先生も来られ的確なアドバイスいただいてさらに竹の世界に没入していきました。

ノコギリきこきこしてると子どもたちもなにしてんの、と当然近づいてくる。それからは愉快な遊びの場ですよ。節を切って手裏剣にしたり、組み合わせて竹の車をつくってもらったり、夢中になってました。刃物を扱うのは怖いんだけど、こうして学んでいくというのは大切ですね。火の扱いもそうだけど、こわがりながら理解できるというのはやっぱり大事だと思います。

隣の田んぼではわらを編むグループが。子どもたちと縄跳びをするなんて、とてもこころ優しい愛しい催し。そんな企画を編み出したキリちゃんは学生時代から子どもたちになにかを教える企画をよくやってたそうです。なわをねじってよってたぐって長い縄跳びにしていく。やっぱりそこにも子どもたちは集まってきます。あぁ長縄あそび。なんて牧歌的な光景。オトナも跳んでる。いいなぁ、こういうの。

料理の現場でもみなさんはつらつに躍動してた。今回、とくに男性の方たちが積極的にというか果敢に挑戦されてたような気もします。火加減、湯加減、味加減、どれもたいへんでしょうがそうして努めてくれたから全員の胃袋と心満たす美味しいものがたくさんたくさん出来上がりました。
竹チームの竹も餅にささり、ちゃんと役に立った。ミネストローネに五平餅入れて粉にしたチーズまぶして、なんて食べ方もお代わりからのススメでありました。サツマイモにクリームチーズのせたりとか、あと裸麦のサラダにディップしたやつ、あれも絶品でした。

今日ほんと楽しかった。図らずもワークショップ的な形になって、なんだか新鮮でした。しみじみのんびり満喫できた。みなさん一人ひとりの表情もゆるやかで心地よくみえました。
子どもたちの走り回る姿、泣き声、よちよち歩きの赤ちゃんの愛くるしさ。談笑する人たち、作業に勤しむ方々、椅子に安らぐわんちゃん。仕事の話、雑談、英会話。あちこちからリラックスした感じで届いてきます。宗教学から本日の競馬メインレース、肩こりの解消などなど小さな世界があちこちありました。
いろんな出会いに感謝、みなさん今年一年この大谷の地で頑張って作業してくれたことへの感謝、お米ができたことへの、そのお米をお渡しできることへの感謝。たくさんたくさんみなさんと分かちあえた感謝の日でもあります。

それから、最後に、寒いときも暑いときも忙しいときも毎週この場所の草刈りやら溝掃除やら稻わらの運搬やらの仕事をしてくれたスタッフにもこころを込めて感謝。

ほんとにありがとうございました。
みなさんのおかげで楽しかった日々でした。
またね!

一人撮影間に合わず、卒業写真のように

今日のごはん

  • 献立 …フラワートルティーヤ、ミネストローネ、丸麦とさつま芋のサラダ、野菜のビリヤニ、焼き芋のクリームチーズのせ
  • 調理指導 … ネイバーフード 安藤さま

イベントギャラリー

(文・丸山 / 写真・飯田)