EAsT 135 | ~イースト135~ 神戸市西区で米や野菜の有機農業。

活動記録

2024年草刈り&カレーイベントレポート

2024夏、草取りの日 ~しほみとまいのつれづれ日記

しほみ みなさんこんにちは、しほみです。7月ももう半ばに入りましたね。こないだの田植えからあっという間に夏がきた感じです。ところでまいちゃんは七夕になにかお願いした?

まい  そうですね。今年もどこも豊作でありますように、とまずは夜空に祈りました。しほみさんは七夕でなにを願いました?

しほみ やっぱり「若島津と高田みづえのロマンスがうまくいきますように」かな。原宿でのデート姿も爽やかだったよね、あの2人。あと、なめんなよの免許証がほしいな、て付け加えました。

まい  いつの時代の話やねん、のっけからボケすぎやねん! 早くもだれもついてきてくれへんやん。まあそれはともかく、7月13日(土)に行われた『草取りイベント』、みなさんお疲れさまでした。

しほみ 梅雨も終盤にさしかかって長雨がつづく日々の中、開催も危ぶまれましたが無事行うことができましたね。

まい  雨が降るでもなくカンカン照りになるでもなく、作業としてはやりやすかったです。

しほみ 野鳥のさえずりも響きわたる空の下で、田んぼに入っていい汗かきました。

まい  この『国営明石海峡公園 神戸地区 あいな里山公園』は里山の自然がそのまま残されているので、森の荘厳さと里の暖かさが伝わってきますよね。いい公園です。

しほみ  さて、今回もたくさんの人たちが参加してくれました。ご家族で、単体で、またお友だち同士で、いろんな方たちが里に賑わいを呼んでくれました。

まい  個人で来た人たちも現場で仲良くなって今に至るという形もあるし、人のつながりを想起させるイベントですね。それで今回は「草取り」。簡単なようでじつはなかなかたいへんな作業です。

しほみ なんといっても田んぼの中で根を張ってる草たちの力の強いこと。引っ張りあげるのもやっとでした。

まい  それで今回はいろんな道具が登場しましたよね。田んぼの中の草を引き抜いたり、生えてきそうなとこを均したりする便利でありがたいツールです。

しほみ 重そうにみえるけどアルミ製で意外と軽かったです。でも水面で動かすのは最初はなかなかコツがいりました。

まい  小学生の子も上手に操作してました。この「あいなの里」でも展示されてますが、農機具というのは先人の知恵とその時代の材料が合わさった人知の結晶なんですね。あらためて農作業そのものの大変さとそれを克服する工夫や努力の素晴らしさを知りました。

しほみ それにしても今回も子どもたち楽しんでたね。田んぼの周囲にはいろんな生き物がいるもんね。

まい  虫かごや網を持参して捕まえようとしたり追いかけてたりしてましたね。中にはタイコウチを三匹も捕まえる子がいました。

しほみ それはすごいね、阪神タイガースの往年の代打の切り札でしょ?

まい  それタイコウチちゃうやん、竹之内やん! 田んぼで竹之内雅史見かけたらわたしかてサインもらいに走るわ。そうじゃなくて水棲昆虫のタイコウチでしょ。

しほみ もういまじゃタイコウチやゲンゴロウにタガメなんてなかなかお目にかからないもんね。

まい その子どもさんはちゃんと田んぼに戻してあげてました。周りからもいつしか「昆虫博士」と呼ばれてましたね。

しほみ さあ、そういったところでそろそろ昼食づくりの現場を覗いてみましょう。今回も、このステキなホームページを作ってくださっているfigaro webのヤッチーがカメラマンとしても活躍してくれています。ヤッチー、そちらはどうですか?

ヤッチー はい、figaro webのヤッチーです。いまわたしは昼食づくりの現場である「白拍子(しらべし)の間」の厨房に来ております。ここではおなじみのミホさんとジュンコさんが額に汗しつつ昼食の準備をしてくださっています。ミホさん、今回はどういったメニューですか?

ミホ  はい、やっぱりこの季節、食欲増進もねらって「夏野菜カレー」です。数々のスパイスを利かせたカレーで疲れもぬぐってもらいたいです。

ジュンコ 隠し味としてハーブの「カレーリーフ」もいれています。風味と薬効成分で夏バテ予防、それから元気が出る配色も意識しました。

ヤッチー なるほど、それからこれなんでしょう。ヤカンの中には?

ジュンコ 自分たちで栽培した麦から焙煎した麦茶です。色は薄めにしました。そうすることで子どもたちも飲みやすくなるようにと。

しほみ  早くわたしも麦茶を飲んでみたいです。ところでヤッチー、その隣にいる、エプロンを着けたかわいい天使はだれですか?

ヤッチー はい、今回もこの厨房でお手伝いしてくれているコッチャンです。なんだか目配り気配りも前回からさらにきくようになり、頼もしいかぎりですね。

まい  ヤッチー、今回もそのかまどでご飯を炊いているのですか?

ヤッチー それがですね、じつはじつはちょっとしたアクシデントがあったんですよ。かまどで火を起こすはずのマキがなかなか着火されず、いつまでたってもご飯が炊けない状態でした。

しほみ それはたいへん!

ヤッチー 最近の長雨のせいか、マキも湿気っていたのだと思います。一時はどうなることかと思いましたが、火がついてくれたときはみんなで安堵のため息をつきました。さあ、もう少しでご飯も炊きあがりますよ。以上、厨房からでした。

まい  着火してよかったですね。話を聞いてこちらも冷や汗かきました。

しほみ アクシデントというからあせったよね。もしかしたら厨房からカーニバーガーのレシピが盗まれたのかと思ったわ。

まい  なんでスポンジボブの話が出てくるねん! ほなあれか、みんなズボンは四角なんか? さあ、そういってる間に草取り作業も終わりみなさん汗を拭ったり足の泥を流したりしています。

しほみ 腰や足の筋肉も張ったと思います。ゆっくり筋肉をほぐしてもらいたいですね。ここからまた丘をのぼり、舞台は昼食の場へと移ります。

まい  純白のテントの下、テーブルで会話も楽しみながらの食事は格別でしたね。今回もみなさんたくさんおかわりしてくれました。

しほみ 麦茶も好評だったね、体に染み入る旨さです。今日のイベントも体力つかいました。

まい  田んぼの草を抜くってまた大切な作業なんですね。でもこれがあるから稲も育つ。ひとつひとつの作業が結集してこそ秋の実りへとつながっていくんですね。

しほみ このあとイベントとしては、収穫~収穫祭~味噌づくりへと。いよいよ佳境に入っていきますね。

まい  ひと夏こえて、稲がどうなっているのか。ドキドキします。

しほみ わたし来年の七夕の願いは決めたよ、まいちゃん。「稲がすくすく育ちますように。毎年、みんなで元気にお米づくりできますように」にするわ。

まい  わたしも決めました。「山口百恵と三浦友和のロマンスが実りますように」です。

しほみ そっちこそ、いつの時代の話やねん!

(文章・丸山 / 写真・飯田)

当日の模様

畑のいきもの

※昆虫や爬虫類の写真があります。