稲刈りイベント2022 ~オケティ・マサキの実況パワフルEAsT135
マサキ みなさんこんにちは。空の高さに秋を感じる日々の中、今年もやってまいりましたEAsT135の収穫祭。この栄えあるイベントの実況を担当させていただくマサキです。そして解説は、お米を愛して幾年月、お酒を求めて幾星霜、『レモンのキッス』のオケティ氏です。
オケティ こんにちは。
マサキ 今年もこの日が来ましたね。まず例年と違って今年の大きな特徴といえば、田んぼの場所を変えたということ。これはかなりの変化だったのではないでしょうか?
オケティ 今までの三年間は木々に囲まれた奥まったところ。坂を上って細い道を下っていくという、外からは誰も見えないとこでしたからね。
マサキ 大げさにいえば人外魔境、まるくいえば桃源郷、そんなとこでしたから場所として面白みもあれば苦労もあったと。
オケティ 山につながってたからイノシシなどの往来もあったし、水を確保できなかったのが最大の困難でしたね。貯水池からも水がうまく流れず、まさにため息のため池でした。
マサキ なるほど、まずはひとつかましてきましたね。ため池で、ため息ですか。そこから、町に下りてきた形での新しい田んぼが今年の舞台。実際どうでしたか? EAsTの田植えといばオケティ氏の考案した道具が活躍しますよね。
オケティ 毎年、反省を活かして改良してるつもりです。5月に種もみをまいて発芽させた稲をいかに均一にしっかり植えつけるか。田んぼの端と端にロープでつないで目印つけてみんなで植えていく。けっして田植えはアウェイじゃなく勇気を持って進むマイウェイ、うまくいったらウーイエイですから。
マサキ なるほど、田植えからの三段ボケもかましての考察ですね。最後がちと弱い気もしますが、そうした6月を経て、草刈りの7月を通っての今日という日、10月2日の日曜日。舞台としてはうってつけの晴天、日差しはかなりありましたが存分に働ける収穫日和となりました。さあ、ここからいよいよはじまります収穫祭。9時に幕は切って落とされました。まずは代表の大皿かずとしからの挨拶。
オケティ このEAsT135を企画して推進していった代表ですからね、スピーチも味わいありますね。また、びっくりどっきりメカとしてマイクとスピーカーを導入した今年はばっちり一言一句響き渡るしょう、ふふふ。
マサキ そして続いてはオケティ氏のレクチャーが。今日の作業内容の説明です。
オケティ 恥ずかしながら登場したわけですが、大事なポイントを伝えさせてもらいました。稲を刈り取る、それを束ねるコツなど。刃の向き、結わえる感覚などですね。ただ暑い中で心配はしましたけどね。稲刈りの手がかりは汗ばかり、なんてね。
マサキ むりやり韻を踏まなくても結構なんですが、挨拶~レクチャーと来たところでみなさん作業開始。今回もたくさん集まってくださいました。
オケティ 50名強ですか、うれしいかぎりです。
マサキ ここからみなさん、ひたすら作業です。刈る→束ねる→運ぶ→はざかけする、といった一連の流れの繰り返しです。はざかけの意味など今一度、説明してもらえますか?
オケティ はざかけ? あぁHZKね。はざかけというのは、収穫した稲を木などに掛けて乾燥させていくということですよ。お米の水分量をほどよくする、旨味が増す、養分がお米に集中する、などなどの意味合いがありますね。
マサキ やっぱりそのままにしておくのはよろしくないのでしょうか?
オケティ 風味がわるくなったり、カビが生えたりとかね。KSKいや、乾燥機にかけてもいいんだけど、自然にゆっくり乾燥させることで割れる粒も少なくなってきたりね。腐ったりしたらUTCでしょ。
マサキ めんどくさいなぁ、そのまま「うっとうしい」でいいでしょう! …気を取り直して進めますが、このイベントは子どもたちが思い思いに過ごすのも名物といいますか微笑ましい光景でもあります。水路にいるメダカや飛び跳ねるカエルで歓声あげたり、トンボを追いかけ回したりバッタを捕まえようとしたり。
オケティ 子どもたちのそんな姿を見ると、やっぱりこういうイベントしててよかったなぁと思えるんですよ。この子たちがこうやって存分に走り回れる環境をいつまでも残して作り続けていきたい。ほんとにそう思います。
マサキ そんなkidsチームにオトナも加わってるおかしさもありますね。このはざかけして脱穀したあとの稲わらを活用してくださる職人集団、北区淡河の『くさかんむり』さんたちもそうでした。リーダーが率先して輪の中に入ってたり。
オケティ いい空間なんですね。自然の雰囲気がそうさせる。 くさかんむりさんたち、このみんなで作って刈った藁を毎年、茅葺き屋根や催しで使ってくださる。こういうのもありがたいものです。
マサキ そしてそんなイベントのお楽しみといえば恒例のあれですね。『ネイバーフード』の安藤みほさんが作ってくださる楽しき美味しきかぐわしき食事タイム。
オケティ テントの下でね。いろんな人たちが包丁トントン、お鍋ぐるぐる、いろんな食材を駆使して作り上げている。2ついいなぁといつも思っててね、子どもたちが調理に関わるときあるでしょ。それから、稲刈りなどの作業と並行しながら、眺めながら、こっちはこっちで作業してる。こういうのいいなぁ。
マサキ 食材も、参加メンバーの野菜を使ってますよね。まさに仲間がこさえるイベントという醍醐味。
オケティ 稲刈りなんかの肉体的労働を癒すのは、やっぱり休憩と食事と仲間との語らいですよ。なんのために作業するかといえば、突き詰めるとそこに尽きたりするのかも。労働の対価、健康の増築、新たな関係性の萌芽。しあわせですね。
マサキ ここで出会ってまた別れて、またまたイベントで再会して、そういう関係もいいものですね。そういえば、毎回参加してくださる常連夫婦さんもおっしゃってました。今年は田んぼがぬかるんできつかった、と。その疲れをほぐすのもまたこの空間なのではないかと思うんですよ。
オケティ やっぱり人が人たるゆえんは、縁なのかなと思うよね。EAsT135がひとつのそういった存在であるのならありがたいことです。
マサキ その縁でいえば、今回はbio creatorsが行っている「有機農業スクール」の受講生さんたちも作業の応援に駆けつけてくれました。
オケティ 作業おわったあとは、語らいの輪ができてたし。農業を志してる人、農業を営んでる人、いろんな人がまさに有機農業的にからんでいいサークルができてたね。
マサキ そんなわけで、今年の収穫祭もおわりましたが、次回は11月13日の感謝祭となります。オケティ氏からも告知があるそうですね。
オケティ はい、わたくし『レモンのキッス』のオケティが現地にてはばかりながらGYZもとい、ギョウザのブースを出店いたします。かずとしの無茶ぶりといえるかもしれませんが、どっこいわたしったらギョウザ名人でもあるの。
なんのために出すかといえば、みなさんへの感謝のための感謝祭。植えて、草抜いて、収穫してから締めくくる今年一年あなたの採点、わたしたちからは満点、ガラスのハートのわたしは動転、こころをこめてみんなで味わう祭典。お楽しみに!
マサキ それではみなさん今回もありがとうございました。また次回、ステキな笑顔で会いましょう。
オケティ 農業を通して知り合った縁はまさに有機的、菅原文太兄ィならこういうでしょう、「わしゃあ農!」
(文 / 丸山)
お昼ごはんのお品書き
- さつまいもご飯
- かぼちゃロースト
- ピーマンと甘長のオクラ焼きびたし
- 具だくさんみそ汁
- ゴーヤ梅おかか和え
調理指導 … ネイバーフード 安藤さま