EAsT 135 | ~イースト135~ 神戸市西区で米や野菜の有機農業。

活動記録

イベント報告:田んぼの草取りとカレー

二転三転する天気予報もこの季節ならでは、ぎりぎりまで開催の決断に悩まされた空模様も朝を迎えるとどっこい晴天の夏模様、みんなの想いと期待と楽しみがそうさせた感じの今年度第二回目のイベントとなりました。
田んぼの中の草を取っていく作業と夏の空の下カレーを食べるというこの企画。
テントを広げたり水場を確保したり釜のための火を起こしたりするスタッフももはや慣れた様子で、あの谷の一本道を下りてくる人たちを笑顔で受け入れていく姿もなんというかもう身内のような調子でもあり、すんなりと流れていくさまはこのイベントが定着してきた安心感を象徴しているようでもありました。

で、暑いから防虫の支度したり水分口に含んだりしてみなさんこの地の様子を眺めます。
稲は今年も順調、いまのところ。
田んぼの草たちも元気。
今日の作業も気合いが入るとこです。

人が揃ったところで、石野からの開会宣言。これからの西区の、いや、ずどんと飛び越えて日本の農業を支えていくであろう若き農業者からの挨拶は気持ちのいいものがあります。横には同じく爽やかな千葉の姿。また、今回も参加してくれた若い人たちも周りにいて、そんな日頃の若き獅子たちの思いや活動を見るにつけ、あぁ農業おもしろくなるぞと思うんでありますよ。彼らはやってくれるぞとこころ強く感じるんでありますよ。

さあイベントは本格的に始まりました。みなさんそれぞれがそれぞれのペースで各田んぼに入っていきます。中干しという、水をいったん抜いてある田んぼでありますがそれでも中に入りゃぬかるんでるし草はぎっちり根付いてる。外から見ると稲ばかりに見えても意外と草は多く、また稲と区別がつかないのもいたり。
青空の下、それでもみなさんせっせと草取り。おとなもこどももせっせと作業に勤しむ。休憩しなくて大丈夫かしらんとこちらが心配するほどみなさんがんばってます。
こどもらは虫かごと網でトンボを捕まえたりバッタを集めたり鬼ごっこしたりケンカしたり。
なにがいいといってこのイベント、こどもたちの元気な姿を間近で見られることが。あちこちで歓声きこえたり、転んでたり、クツ脱いで靴下も脱いで泥まみれだったり。いいなぁ。4ヶ月の赤ちゃんもいたんですよ。笑顔がこれまたかわいくて。二歳の女の子は石ころだらけの地面にシート敷いただけのとこでスヤスヤ寝てたし(日陰ですが)。なんかほんとにホッとします。

このイベントのよさはそれだけではなく、お昼ご飯の旨さ豪華さ滋味深さ。
ミホさん、純子姉さん、いつもありがとうございます。今回はカレー。こどもたち用のマイルドなのと、スパイスの効いたのと二種類あって、おかわりとかみんなよくしてた。ピクルスも酸味が絶妙で、スパイスソースも二種類あってカレーに添えるとまた最高。(だれだ、渾身のディルソースを無遠慮にたくさん皿に盛りつけてたのは。でもやさしくて美しい二人なら許してくれるはず)。

とにかく見栄えもいいし、味はやさしいし、スタッフの作った野菜が素材だし、一口一口おいしかったなぁ。千葉ちゃんの炊く釜も加減がいい塩梅で(これもお二人のアドバイスの上)、至福の時でした。
こどものころ、地域の子ども会のイベントが好きでいろんな料理を作ってもらってて遊んだり作業してると美味しい香りが漂ってきて…そんなことを思い出しました。で、そんな時たいてい作ってる女性陣の周りになんにもしないおっさんたちが飲みながらたむろしてたりで、まあ別に普通に受け流してたんですが、今回ふと、ああそれいまのおれやん、と思ってしまうほどなんにもしてないワタシでした。ミホさんの横でニヤニヤしてたり味見する機会狙ってたり。あのハツラツな若き獅子たちとはうってかわってのこの姿。う~む。すみません。

計らいでそれぞれの時間に合わせご飯を食べて解散して、という流れだったのですが、ひたすらとことん作業されてる方々もおられ、これには心底感服いたしました。ご苦労さまです。

というわけで、今回のイベントもだれもケガなく虫やヘビに痛い目に逢うわけでもなく無事に終わったことを嬉しく思います。食べることと作ることが結びつけばもっと農業と人が身近になるのかなという話も雑談の中で出ました。いろんな出会いや想いの結びつきの場になれば幸いです。
次回は、昨年とは異なり9月開催の予定です。状況は変わるかもしれない今年なのでまたそのつど発信していきます。この地、大谷の作業も基本毎週水曜日にスタッフは活動しております。情報の発信、ブログの更新ふくめ、このHPに載せておりますのでご確認ください。また、このHPは毎回すてきな写真を撮影してくださり、ひとつひとつに丁寧にキャプションをつけてくださる『フィガロウエブ』の飯田さんが作成してくれてます。飯田さんの職人技にも感謝しています。
みなさんお疲れさまでした。そしてありがとうございます。次回も会えますよう、開催されますよう、待ってます。ほんとに今日はありがとうございました。楽しかった!

(料理レシピ提供・フードコーディネーター 安藤美保)
(文・丸山 / 写真・飯田)

イベントギャラリー

おまけ・田んぼの生き物

田んぼで遊ぶと沢山の生き物に出会える!
子供たちも網を振り回して大喜び、沢山観察した後は、それぞれの住処に帰してあげます。
(生物の特定には昆虫エクスプローラさまを参照しておりますが、撮影者は専門家ではありませんので間違いなどあればご指摘ください。)