EAsT 135 | ~イースト135~ 神戸市西区で米や野菜の有機農業。

活動記録

あるあルルル、農家あるある

あちらこちらで稲刈りの活動たけなわ。
秋の田園世界はそちらもどちらも収穫、収穫、収穫ですね。

今日は今日で近所のじいさんとこの畑もコンバイン動いてました。と思ったら昼から動きなし。
田んぼを真っすぐすすんで稲を刈ってるはずの機械も稲も動きを止めてます。
ちくと早い昼休憩なんかな、さてはじいさん張り切りすぎて腹ペコかと思いきや正午回っても動きなし。
稲刈りのときも昼寝しっかりとるんかい、とひとり勝手に農家あるあるを作ってたら農機具屋の軽トラがじいさんの畑の元へ。
どうやらコンバインの不具合があったよう。
これがまた農家あるあるのひとつなんですね。機械が大事なときに故障するという。
年に数回、へたすりゃその一回に賭けるはずの機械がその大一番で言うこと聞いてくれないという、怒りと情けなさと運のなさと不甲斐なさをミックスしてもなお憤懣やるかたないこの心の荒れ模様。
冬の日本海のしぶきじゃないですか。
石川さゆりならこぶしを利かせて熱く歌ってくれるはず。
石川優子なら季節めぐって夏夏ナツNATSUココナッツてすよ。チャゲとデュエットしたりしてね。
しかし同じ石川でもひとみならばどうでしょう。そうです石川ひとみ。ときたら「まちぶせ」ですね。
夕暮れの町角、覗いた喫茶店ですよ。微笑みみつめあう、見覚えある(ここで一拍ためて)ふ・た・り、ですからね。
しかしこの歌の情念の深さ凄さといったらなんでしょう。恨んでるのかと思って聞いてみたら、かなり強気の勝利宣言すら高らかに謳ってるわけですからね。
この歌が街角に流れてた頃、ベストテンとかみた翌日なんかよくみんなで語り合ってました。
けっきょくこの歌の主人公は気が強いのか執念深いのか策士なのかどうなのか、とかね。
おバカな少年たちが喧々囂々ケンケンゴウゴウ、まじめに論じ合うわけですよ。
それほど夢中になれた名曲の数々、いやぁ音楽ってほんといいですね。

…ってわけのわからないことを言いたいのじゃなくて、近所のじいさんの壊れた機械のことを伝えてたわけてすよ。
といいながら、それも端からすりゃわけのわからない、どうでもいいことですけどね。
でもじいさんからしたら一大事。わたしからしてもどうでもいいけど、なんか気になるこの出来事。
このじいさんが収穫→籾摺り(もみすり)したあとに、わたしたちの田んぼの稲もそうするので順番待ちなわけです。じいさんとこの田んぼ次第でわたしらのお米もいろいろ日程伸びますから。

そんな内輪な話なんてしちゃってすみませんね。しかし農家としてはこんなこといろいろ連綿とつながってくるんですよ。
農機具屋さん、一回来て直して、また次の日に来てました。やっぱりどうも調子悪そう。がんばれコンバイン。
ここぞというときに輝いておくれ、真価を発揮しておくれ。
機械にどんだけお願いしても想いのたけを伝えてもつれないときはつれないものでござんす。
イモ欽トリオのヒット曲の一節にありましたね。こんなに好きやのに、つれないな。な~。ですね。長江健二くんの名ゼリフ。
いま一緒に「な~」と叫んだ方は昭和の良き友、つれづれなるままにつづる友。
ならば一緒にこの秋に健闘・奮闘する世界中の農家たちにエールを送ろうではありませんか、「な~!」