EAsT 135 | ~イースト135~ 神戸市西区で米や野菜の有機農業。

活動記録

味噌づくり 2022

今年もやってまいりました、如月の梅の花かおる季節の大切な活動、味噌づくり。寒さしんしんと、低気圧こんこんと、しかしこの冷えと風のおとずれがまた発酵の季節ともいえるわけでして、集うみなさんも外気のしばれる気候をものともせず、頬あかく気持ちたかく見目麗しく、神戸市西区の楽農生活センターの実習棟(っていうのかな?)に入っていきました。

大豆を仕込んでくださり、今日の味噌づくりをすすめてくれるのは、おなじみ元町のネイバーフードの安藤美保さん。そのやさしくていねいな語り口に耳も手も癒されます。それからそのあとはお腹も。

さて、味噌づくりがはじまりました。事前に炊いていた大豆をもいちど大鍋にて煮込みます。コトコト、ことこと。あくを取りつつかきまぜつつ、同時進行で計量した塩&糀を準備して各テーブルに配置。加減を見計らって大豆とともにそれぞれの手元へ。ここから手ごねがはじまります。
今回の参加は11組の14名。毎年参加されてる方、CSAのお客さま、マーケットで出会った方、今年はじめての方、いろんな顔ぶれです。
こねてこねて、しゃべって語らって、なかには冬季オリンピックの中継をみながらという方もおられ、思い思いに作業に勤しんでました。
この、作業中に各テーブルに関口宏のごとく訪問しながらふれあうというのがスタッフの楽しみでもあり、手を止めてしまう申し訳なさもありながらのそんなひとときがまた、ありがたかったり嬉しかったり。雑談に花さかせたりとかね。じゃまだったとしたらごめんなさいね。

十分にこねたら、次は各自の入れ物に詰めていきます。すてきなMy壺を持参してる方もいて、どこで売ってるのか教わって注文されてる人もいたそうで、なんかいい交流ですね。

美保さんによると、味噌づくり用の大豆は茹でる一日前にたっぷりの水にひたして→3~4時間茹でて→あくを取りながら、お湯を足しつつ→豆がつぶれるくらいになったらO.K.とのこと。2日でできる作業だそうです。
そんな美保さんいわく「味噌汁はデトックスの効果もあるし、一日一杯飲むことで元気に過ごせる、健康的な生活の第一歩といえるものです」 さらに「顔見知りの農家さんたちが作った豆ならなおのこと、味噌汁飲んでコロナを乗り越えましょう」とのこと。 えいえいおー! ですね。

10時くらいにはじまった会も一時ちょっとで一段落。あっという間にメインの作業が終わった感じでした。思えばみなさん、それぞれ以前より作っておられる方もいて手際よく、また好きこそモノの上手なれでリズミカルに事が運んでいくようでもありました。

ちょっと一息ついてるころ、スタッフが玄米餅を火であぶって煮込みはじめました。おやつというのでしょうか、まどろみtimeの頃合いです。美保さんが炊いてくれていた甘煮のいろんな豆と岩津ネギ味噌を玄米餅に乗せ、お茶とともに味わうやすらぎのひとときです。
味噌づくりの大豆も糀の米も、甘煮の豆もグループでつくったものです。それをみんなで食べる、食べてもらうっていうのもなんだかいいもんですね。映画ってほんとにいいもんですね、って決まり文句もありましたが(by水野晴郎)、手作りってほんといいもんですね。

出てきた話の中では、来年はグループで(大豆だけじゃなく)いろんな種類の豆をつくり、そこから味噌にしていこう、糀もそうなればいいね、なんてあって、実現できるようがんばっていきたいものです。グループの畑見学の希望もあったりで、ますます輪がひろがって深まっていきそうです。でもその前に畑きれいにしとかねば。えらいこっちゃ。でも、ふれあいと出会いに感謝でもあります。
そう、今日のこのイベントは「EAsT135 こめづくり」の締めくくりのものでした。来年度はちょっこし形態が変わるかもしれませんが、みなさまと一緒におもしろいモノを作り上げていくということには変わりはありません。
それから、いつもこのEAsT35のホームページをとてもセンスあふれるものにしてくださってるフィガロウエブの飯田さんによると、ブログの記事も100回を越えたそうです。それもこれもいろんな人たちのおかげであります。寒さ暑さの中がんばってるスタッフ、手伝ってくれてる人たち、それから趣旨に賛同して集ってくれてる人たち。みんなで作り上げていってるんだなぁ、と喜びもひしひしとわくわけでして。また来年度もこのイベント、楽しくおもしろく、いいものを作っていきましょう。今日はありがとうございました。

美保のラリルレ♪レシピ

●甘煮(豆)

①豆を一晩水につける
②いちど、茹でこぼす(沸騰した水分を捨てる)
③もいちど水入れて2~3時間コトコト煮込む
④火を止めて冷めた頃合いに、豆の重量の80%~同量の砂糖入れる
※②で豆のえぐみ、苦味、あくをとりのぞく
※④砂糖を一気に入れると固まるので適量ずつ

●おかず味噌

①ネギを刻んでゴマ油で炒める
②別の鍋に味噌、みりん、砂糖をあわせ炊く。かるく煮詰める感じで。
③それから、①と②をあわせる。
※お好みでニンニク、しょうが、トウガラシ、ゴマなど入れてもいい

監修 安藤美保(ネイバーフード)