田植えイベントレポート
2019年6月16日の日曜日、ついにEAsT135の田植えイベントが行われました。
前日の大雨・強風で開催も危ぶまれましたが、当日はそのおかげで田んぼには水がなみなみと張り、
また、やぶ蚊にも強襲されにくく(一部わたしのように刺される人もいましたが)、体感する寒さも興奮やら作業やらの熱気でちょうどいいあんばいとなり、まさにイベント日和の一日となりました。
まず、地元の工場経営者さんのご厚意で休日の敷地内に車をとめさせてもらいました。
砕石現場の、ミキサー車などがたくさん置かれている現場に駐車した時点で子どもたちのテンションは(いや、おとなもたしかに)一気にUP!
関係者のみなさま、ありがとうございました。
そこから第二神明沿いに坂道を上っていきます。
田んぼに向かう途中に『子午線135』の標識が。
太古の時代の石器もみつかったこの線上で、今日またあたらしいストーリーが生まれるのか、とのっけからしみじみモードになりました。
交通量の多い道路から折れ、田んぼへの細い森の道を通っていきます。
坂を下りきったところでいよいよわたしたちの田んぼが。
じつは前日、悪天候の中、苗床を準備していた際に車もトラクターも何度もこの田んぼではまって右往左往していたんです。
スタッフのLINEには「はまりました、SOS!」などの切迫したメッセージが頻繁に飛び交っていました。
でも今日を迎えれば笑い話。
風が強すぎてテントが展開できずメリーポピンズのように飛ばされそうになっても、スタッフの表情にはゆとりがありました。
メンバーさんも揃い、子どもたちもアイコンタクトで仲良くなったところでリーダーの大皿一寿の挨拶。
いよいよ田植え作業の開始です。
まずは各自バケツに稲を入れていきます。
その間、EAsT135メンバーはキレイに手植えができるよう、ガイドロープを用意。
そしてみんな一列に畦(あぜ)に並び、田んぼに入っていきます。
おそるおそる足を踏み入れたはずが、ずぶりずぶりとはまっていきます。子どもも大人も歓声あげて田んぼに突入。
長靴をはいてない子どもたちは靴下で入るから、よけいに感触を味わえたのではないでしょうか。
かくいうわたしも子ども時代を思い出しながら五感で満喫していました。
田んぼに入り一歩すすんで、稲を一本つかみ、田んぼにぶすりとさします。
深くさす? 強くさす? 浅かったらだめ? どれくらいで? ・・・いろんな質問が声や顔に出ています。
みんなが稲をさすごとにまた一歩すすんでさす。この繰り返しの作業が始まりました。
ああ農作業は地道な作業の反復とはよくいったものです。機械があれば楽ですが、
人力でやると足はとられるわ腰は地味に痛くなるわ手はつりそうになるわ顔には泥がかかるわ。
でも、だれも嫌そうな表情をしていません(たぶん)。
小さな子どもたちはこわいのか疲れたのか畦で休憩しています。
小学生くらいの子どもたちは誰が上手に植えたか競っています。
大人は、それを見守りながらもせっせと植えてくれています。
1時間ほど経ったのでしょうか。
田植え体験は終了しました。期せずして興る拍手。
秋の収穫が待ち遠しいですね。
このあとは泥を落として食事タイムです。
田んぼの間道にテーブルを並べ、おにぎりとみそ汁を作ります。
メンバーさんでおにぎりづくりを立候補してくれた方たちがいました。最高に旨いおにぎりでしたよ!
具だくさんのお味噌汁を飲んでしばしの休息。
空も澄みわたり、いいロケーションとなりました。
一息ついて、今度は田んぼに雑草抑制のぼかし堆肥を投入します。
2週間前に作った堆肥がいい具合に発酵しています。子どもたちも夢中になって田んぼに投じています。
口に入れる子もいました。
田んぼの中に笑顔で全身つっこんで何回も何回も着替えた子、足をすべらせた子、仲良くなった子たち、泣いて笑って体たくさん動かして、この日はよく寝られたのではないでしょうか。
なんといいますか、農薬もなんにも入れてないので安心して田んぼにいられるこの空間はやっぱり自然の贅沢空間なんでしょうか。
総勢31名ほどが一緒に過ごしたこの日。とてもとてもいい一日となりました。
みなさんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
次は流しそうめん? カレーづくり? 楽しみに待っていてください。
(文・丸山 / 写真&キャプション・飯田 / 写真提供・西島さま)